マチヤ・テラス通信~高槻の町家を照らす~

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2010年 05月 31日

「建て替えても町家」その2~西国街道・芥川宿(高槻市)~

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そのS造(鉄骨造)京風な感じの町家@元お米屋さん。

1階にはカフェが入っている。
初めてマスターにお目にかかったのは、
町家・まちなみ調査で、この1月だったか。
まだ開店準備をなさっていた頃でした。

調査期間の後半にオープンなさってからは、
作業後に何度かおじゃまして、ひと休み。
よい時間と珈琲をいただきました。

バイクと音楽をこよなく愛するマスター、
一杯入魂の珈琲をここで飲め★(←なんで威張る?笑)
いつ行ってもいろんな年代のお客さんが、
マスターとおしゃべりしたりしていて、
なかなかいい雰囲気でおいしい珈琲がいただけますよ。

自家焙煎珈琲「リザルブ」LISARB COFFEE
高槻市芥川町3丁目(西国街道芥川宿)

(店名の由来は、アルファベットを逆に読んでみてね♪)

(これはお店の宣伝か、はたまた営業妨害か・・・)
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注記:私はマスターから一杯入魂の珈琲(ちゃんと代金支払済)以外の
   賄賂これに類する何物も受け取っておりません(笑)
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by ti-ao | 2010-05-31 00:50 | 高槻の町家図鑑 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 30日

「建て替えても町家」その1~西国街道・芥川宿(高槻市)~

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古い町家は昔のままでなければ、と思うから辛い。
昔のまま保とうとしても、補修、お手入れにすごく手間もお金もかかる。
今風の設備もほしいし、地震もこわい。
そんないろんなことが(きっと)あって、
みなさん古い家をつぶして建て替える。

だけど、それは昔からやってきたことです。
建て替えた時に、どういう風な工法、素材、意匠を選ぶか。
それが昭和後半あたりに激変して、
まちはそのまちらしいまちなみを失くした。
それは多くの町家を失くしたことでもある。

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ここに、町家がある。
西国街道を、一里塚から芥川に向かって歩いていると、
ふと現われる。

建築人としては、まず、
「タッパ(背=この場合、階高)が高いな」と感じる。
一見して構造に興味がわく。
そして、デザインには少し京の風。

昔は確かお米屋さんだったと聞いている。
その町家を建て替えるに際して、
こちらの家はあえて町家風のデザインになさった。
西国街道に面していることを重んじて。
構造は、鉄骨造であり木造ではない。
教室や店舗としての利用に向くように、
階高とスパン(柱間隔)を確保しつつ、
だけど、こういうふうに町家にできる。
機能とまちの歴史への配慮の両立。
この課題をこの町家はクリアしている。

鉄骨造による建物が、何故、町家の姿をしているのか。
このことが、そして、この家の存在が、
「ここが西国街道芥川宿であった」という
記憶の劣化やその諦念にクサビを打つ。
芥川宿の旗頭(ランドマーク)の家。

何も古いままそのまま残すだけが町家じゃない。
たとえ建て替えても、町家はできる。
歴史を語り継ぐことはできる。
そのお気持ち次第なのだ。
もちろん、ご苦労もおありだったでしょう。
だけど、あえてこのような手法を選択なさった、
そのお気持ちに最敬礼を送ります。
この家も、やはり、このまちの大切なたからもの。
お家のみなさんのそのお気持ちもいっしょに。
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建て替えても、町家は町家。
いつもそう思い、そう話しているのですが、
そのとてもよいお手本がここにありました。

(お家の方にお目にかかり、少しお話しすると、
 はね上げ式の木格子シャッターを下ろして見せてくださいました。
 ご親切にありがとうございました。)

(写真は、冬の町家・まちなみ調査の時とこの週末のものです)
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by ti-ao | 2010-05-30 03:08 | 高槻の町家図鑑 | Trackback(1) | Comments(5)
2010年 05月 24日

「野帳を見ながら」~西国街道・芥川宿(高槻市)~+まちねこ

(「町家・まちなみ調査 2期」中間報告にかえて)
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昨年秋から今年の春までの
「町家・まちなみ調査 第2期~芥川宿・街道のまちなみ~」
結果の集計やまとめはまだできていませんが、
野帳を見ながら、ざっと思いつくことをお話してみます。

ここは高槻市中心市街地の北西部。
駅前利便施施設や商業施設の集積地西端と芥川の間。
旧街道に沿った宿場町の跡。
現在も多くの人が行き来しています。

今回はこのエリアの町家・長屋(古い木造家屋)中心に90軒ほどを調査(外観目視)。
 (前回1期調査「城下町編」では、
  対象エリアの町家以外の建物もすべて調査して、
  その通りのマチヤ率を求めましたが、
  今回は町家(それに類する古い木造)だけを調査しました。
  どんどんなくなっていくという状況にある町家を、
  とにかく早く調査しておくためです。)

旧街道沿いには、町家が結構残っています。
おおざっぱな感覚ですが、通りに占める割合で3割ほど?
(正確には後日・・・)
通りに面した立姿(ファサード)は改装されていても、
本体(躯体)は古い町家のままである家がかなりあります。
逆に、建て替えて非木造(鉄骨・鉄筋コンクリート造など)であっても、
ファサードを町家風にしているケースも。
(個人的には、このケースも非常に重視しています)

課題だなと感じたのは、
~かつて町家がずらっと並んでいた当時を知っている~
地元のみなさんに「もう町家がない」「今さら遅い」
という思いが強いらしいこと。
まだ結構な割合で残っています。
オモテが変わっていて見えにくいだけです。
また、昔より格段に減っているのは確かですが、
残り少ないからこそ「たからもの」たり得ます。
今さら、まちなみをとり戻すことは目指さないまでも、
せめて「たからもの」のつながりが残るようにはしたいと思いませんか?
今なら、それが可能だと思います。
今がぎりぎりです。
今これからの未来街道、つくりませんか?


細かい話を少し添えます。

街道が東西軸に対して少し角度をもって振っている(傾斜している)場合。
その通りの南側の家は東西軸に平行に(つまり南面して)建ててあり、
通りとの間に三角形もしくは台形の空地が生じます。
いわゆる土下座場。
昔、大名さんとかが通った際に、ここで土下座して見送ったとかいうアレです。
この三角の土下座場を、ここの特徴として認識なさっている地元の方もいらっしゃいました。
街道の北側は通りに沿った軸線で家を建てる傾向があるようです。
(現存する家々を見る限り)
(余談。西国大名は京に直通のこの道からの上洛を禁じられていた時代があると、
 何かで読んだ気がするのですが・・・←THE あやふや情報)

また、通りの南側は道と家の宅盤が同レベルですが、
北側は宅盤が通りより10センチ~15センチ高いようです。
これは北摂のまちに共通かもしれないですが、
北部の山地へのゆるやかな兆し、
つまり、このあたりからすでに山に向かって土地が少しづつ上り勾配である、
ということかなと思います。
(家と道の境界石(縁石)が古くてカッコイイです)
(古いバス停看板らしきものも散見・・・)

あとは、数軒並んで町家が残っている場合、
大屋根や1階の通り庇の高さとか勾配、
壁面の位置やデザイン(格子)などに連続性が見られ、
昔はちゃんと「まちなみ」を意識していたのだなぁ、
という印象を持ちました。

街道のひとつ南の中道nakamichi(地元の人による)。
こちらは昭和に入って、長屋が多く建ったと思われます。
道幅も狭く、両側に長屋が軒を連ねた様子など、
街道とはまた違った風情があります。
(背景に駅前タワーマンションが見えるのもすごい・・・
 スケール感や時代感覚の差が身に迫るわ)

街道と中道をつなぐ路地も風情があります。
かつては街道を横切る形で水路も多かったそうで、
今は殆どが暗渠になって見えなくなっていますが、
何本かは現存しています。

それと、城下町ではあまり猫を見なかった気がしましたが、
ここでは何匹かのまちねこを見かけました。
長屋の塀から家の中へ飛び込んだ猫に、
「おかえり」というおばあさんの声が応じる、というシーンも(笑)

有名な芥川一里塚。
大きなエノキの木。
その傍らに祠がありますが、荒神さんのようです。
年末に毎年恒例の荒神さんの神事があり(自治会による)、
芥川を西に渡った阿久刀神社からご神職がおいでになっていました。
そこで振舞われるお酒はすぐ近くの酒屋さんのものらしいです。

辻には祠やお地蔵様がありますが、芥川と街道が出会うあたりには、
特にいろいろあってにぎやかでした。
目印のような大きな木や常夜灯、地蔵堂(両岸橋詰)、かつての水門の跡まであります。
橋詰に建つ家を見ると、番小屋か何かだったのかなぁ、
などと想像してしまいます。

一里塚の少し北、街道の屈曲部に、南東に伸びる筋があり、
これが旧城下町へとつながります。
今は鉄道やら国道やらビルやらで分断されていますが、
かつては城が見えたことでしょう。
(↑THE 推測)

思いついたままの雑記、お付き合いありがとうございました。

記:マチヤ・テラス 岩崎卓宏(町家照五郎)
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by ti-ao | 2010-05-24 19:59 | まちなみ調査+マチヤ実測 | Trackback | Comments(2)
2010年 05月 22日

五月、花と聖堂と高山右近さま

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「右近くん」などと、
らくがきみたいなものを描いてると、
たまにご本人にごあいさつしたくなります。

教会の前を通る時には像に一礼。
花が咲いていました。


こちらの神父様にお目にかかるのにあわせて、
右近さんの記事を書いたり、はがきを作ったりして、
もう随分になります。

→関連記事「右近考える」
 
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by ti-ao | 2010-05-22 17:02 | 風景カフェ | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 19日

高槻の町家情報お問合せコーナー(窓口)「ネット上 マチヤ・カフェ」はじめます。

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高槻の町家情報お問合せコーナー(窓口)
「マチヤ・カフェ(風のない世界ver.=ネット版)」はじめます。

「まちのどこにどういう町家があるのか」
「どういう町家の活かし方があるのか」
とか、
最近、そういうお問合せをいただくことがあります。
そこで、そういう情報のご提供など、
~できる範囲で~はじめます。

町家について疑問に思っていらっしゃること、
あるいは、お困りのことなど、まずはお気軽にお話ください。
☆情報のご提供も歓迎します。

このまちには、こういう窓口があまりないと思います。
もちろん個人のお家である町家について、
そのご事情や情報についてはお話できないことも多いですが、
お住まいのみなさんにもご協力いただきながら、
なんとか取り組めたらと思います。

時として専門的な話を求められることもあります。
その場合には、このまちにいる一人の建築士として、
できるだけのことをしたいと思っています。


どうぞよろしくお願いします☆


お問合せは、こちらまで
e-mail:fukei2009-e@yahoo.co.jp 
tel:072-696-3212
岩崎 卓宏(マチヤ・テラス+岩崎建築研究所)

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by ti-ao | 2010-05-19 23:58 | 町家情報窓口(マチヤ・カフェ) | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 19日

「300歳のマチヤ」~横山医院町家 高槻市旧城下町~

(「横山医院町家」という呼称は、ご当主のご了解を得て表記しています)
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「未来のこどもたちに伝えたい このまちのたからもの」

母屋(絵の左手)は江戸享保年間、
ご隠居(同右手)は明治の築とされる。
旧城下町の北端、かつて町家が並び、
にぎやかだったと言う通りに佇む。

変わりゆくまちの姿、人々の往来を、
今もしづかに見守っている「町愛室」。
あなたも会いに来てくださいね。


*「町愛室」は医院を開業なさっているご当主による表現です。
*このはがきは「マチヤのつどい 2010 春」(4月24日)にて参加者にお配りしたものです。
 (マチヤ・テラス通信はがき vol.009「図」)

これからも高槻の町家についてお話していきたいと思います。

この記事へのお問合せは、マチヤ・テラスまで。
fukei2009-e@yahoo.co.jp
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by ti-ao | 2010-05-19 23:03 | 高槻の町家図鑑 | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 15日

「マチヤのつどい 2010 春」~高槻旧城下町の町家~

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●日時:2010年4月24日(土)午後
●場所:いつもお世話になっている町家(江戸享保築)・離れ(明治築)
    (高槻市城北町1丁目)
 当初はマチヤ・テラス内輪打合せの予定。
 幸いにも★木構造専門家のご参加があり、
 急きょ集いに変更しました。

●今回のゲスト:
 「木構造建築研究所 田原」の田原 賢さん
 http://www4.kcn.ne.jp/~taharakn/index.html
 国内の木構造設計の第一人者でいらっしゃいます。

●参加者:田原さん、町家センセイを囲んで、
 人間10名ほど+ヒヨドリ1羽(庭の手水鉢に)

●内容:

壱.「マチヤ・テラスの活動について」話し合い
    「歴史のしっぽ追いから先へ行く」
    「行政の外圧と私たちの内圧との役割分担・相乗効果」など

弐.「伝統的木造建築の構造や耐震性能について」お話(田原さん)

  (途中から、みんなの質問も交えて)
  (さらに、実際に町家の中を見てまわりながら)
  主に構造の面からのお話。

(主な内容)
 過去の地震によって、どのような力が家に加わり、
 伝統的工法木造建築である町家が、
 いかに粘り強くそのエネルギーを吸収しながら耐えてきたか。
 実際に土壁や柱と横架材との取り合い部分の変形状況を見ながら、
 わかりやすく説明していただきました。
 普段見ている家の耐震性・構造の仕組みに、みんな目からうろこ。

 現代日本の建築専門教育では、木造(特に構造)の専門家を育てる視点が欠けていました。
 そのため今は専門家が稀少であり、まちの人々がその知識に触れることも殆どない状況です。
 古い木造の家への偏ったイメージ付け(弱い・住みにくい・燃えやすい)を、
 さらに助長する一因にもなっていると思われます。
 「実はそうではない!」ということを、とても現実的・論理的に追求なさっている田原さん。
 建築時期、構造形式などによりまったく異なる木造の耐震性能とその診断方法について、
 いかに「正しく」「ひろく」世に浸透させていくのか。
 この大きな課題に今後も取り組んで行くとのお話でした。

今回は急でしたので、後日あらためてお話をお聞きしてみたいと思っています。
実務・研究に加え、日本の木構造(耐震診断含めて)の先駆けとしてお忙しい田原さんですが、
とても気さくにみんなと膝を交えてお話くださいました。
急な話で、しかも遠いところを、ほんとうにありがとうございました。

また、私たちの活動については、
「行政や誰かに言われたからではなく、市民が自分たちのやり方を見つけながらがんばっている。
これからも、地元は地元で守るという気持ちでがんばってほしい」とお言葉をいただきました。

重ねてありがとうございます。
興味深いお話と力強い励まし。
みんなにとって、とてもうれしい集いになりました。
いただいたお気持ちに恥じぬよう、がんばっていきたいと思います。


末筆ながら、
毎度の事、お家を「町愛室」(ご本人談)として、
集いの場にご提供くださった町家センセイご夫妻、
なにかとお世話くださいましたお家のみなさま、
ほんとうにありがとうございました。

記 マチヤ・テラス 岩崎 卓宏
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by ti-ao | 2010-05-15 05:37 | まちや・ねっと | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 14日

畑隊、北へ~高槻ジャズストリート おまけ 3~

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畑隊の取り組みは、
結構おもしろい。
たった一年ほどでしたが。

当時(5年ほど前)、同じエコ班中心で取り組んだ
「キャンドル同好会 eco-light-net」。
ジャズストで回収した食用油をキャンドルにして配ったり、
キャンドルを使ったイベントのマップを作ったりしました。(高槻~茨木)
これは、今のマチヤ・テラスのキャンドルに活かされています。

だから?
畑隊の取り組みも、どこかで活かしたい。
ずっと、そう思っています。
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畑隊の写真、まだ少しあるのでご紹介します♪
(2005年10月16日 高槻市原あたり)
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by ti-ao | 2010-05-14 06:25 | 高槻ジャズストリートや♪ | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 14日

畑でおんがく♪~高槻ジャズストリート おまけ 2~

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いつも裏方に徹しているジャズストのスタッフが、
畑でおんがくしました。
もう5年ほども前になるでしょうか。

春のジャズストで回収した生ごみを
→堆肥にしていただいて
→その肥料でさつまいもをつくり
→秋のジャズストでお客さんに配る

という「おいも循環サイクル」を、その年にやってみました。
(「たかつき環境市民会議 ごみ減量G」Sセンセイ、ありがとうございました★)
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ジャズストのエコ班を中心にした「畑隊」。
収穫で訪れた畑、作業の後。
みんなで持ち寄ったおもちゃの楽器を演奏。

シロホン♪
お菓子のおまけのカスタネット♪
その場にあったバケツ♪
手拍子♪
かざぐるま♪

とても演奏とは言えない、練習?みたいなもの。
音もささやかで。
だけど、いつも裏方ボランティアのみんなが、
あの日、畑でおんがくした。
そのことはとても心に残っています。

いつか、また、やりたいな♪

(写真:2005年10月16日 高槻市原あたり)
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by ti-ao | 2010-05-14 06:11 | 高槻ジャズストリートや♪ | Trackback | Comments(0)
2010年 05月 13日

the Seoul Soloists Jazz Orchestra~高槻ジャズストリート おまけ~

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何度も参加させてもらってるけど、
いつも屋外の会場で、ごみの分別回収ばっかりやってるから、
屋内会場での著名奏者の演奏なんて、見聞きしたことがなかった・・・


終わりのほう、ほんの少しでしたけど、
今回はじめて。

よかったの一語に尽きる♪
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by ti-ao | 2010-05-13 04:29 | 高槻ジャズストリートや♪ | Trackback | Comments(0)