マチヤ・テラス通信~高槻の町家を照らす~

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2011年 05月 31日

岸和田のおまじない~本町の板塀と案内板~tecotocomatotecotocoma

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岸和田市本町、
紀州街道沿いのまちなみが整えられています。
周辺にはおもしろそうな雰囲気がいっぱい。

本町の町家は、ぱっと見た感じ、
本瓦葺きが多い(平瓦と丸瓦が交互にのっかってるあれです)、
格子はシンプルな形状が多い(切落しとかがない)、
という印象。

今回はお話中心だったので、いつかゆっくり歩いてみたいです。


先述の「本町のまちづくりを考える会」、
みなさんで「板塀プロジェクト」をなさっています。
まちのフェンスやガレージの壁面を板張りにして、
まちなみになじませよう、みたいな感じ。
みなさん素人で自分たちで、きっと「たのしみながら」
なさっているのでしょう。
いいですね。

案内板も手づくりっぽいのがいい。

ここで問題です(←唐突にっ!)
3枚目の写真の案内板、
Q1.土台(根巻、下の丸い部分)は何でしょうか?
Q2.柱(軸)部分は何でしょうか?

それぞれ本来の役目を終えた部材を転用なさっています。
これぞ、the 地元☆
すごいおもしろい。
(これでクイズラリーとかハガキできますね。どうでしょう(笑))

クイズの答は後日コメント欄に♪

繰り返しになるけど、
ほんまに、大阪府下にこんなまちがあってうれしい。
高槻に帰って、どないしようか・・・


(ちょっとづつでも、歩いて行こう)
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by ti-ao | 2011-05-31 15:35 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(1)
2011年 05月 30日

岸和田を語る~本町のまちづくり~紀州街道/歴史のまちなみ

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いっぱい岸和田の話をしてきました。
実は今回の訪問の主たる目的はここ。

2月の「大阪府景観形成誘導推進協議会・見学会」。
高槻での見学会一日で終わってはもったいない。
何かにつながるとおもしろいなぁと、
ご参加いただいたみなさんにアンケートをお願いしていました。
みなさんご熱心に興味深いご回答を寄せてくださいました。
(ありがとうございました)

本当は、みなさんで話し合う機会など持てればよいのですが、
とりあえず、こちらからいくつかのまちをお訪ねしてみようと思っています。


今回の岸和田市はその初弾です。

10年ぶりに岸和田市役所を訪れた後、
なんと市の職員さんのご案内で本町を歩きました。
ここは紀州街道沿いのまちであり、城下町でもあります。
さらに地元で歴史的なまちなみを守りつくる活動をなさっている
本町のまちづくりを考える会」の会長さんをご紹介いただいて、
いろいろお話を伺うことができました。

会長さんの印象的なお言葉をいくつか。
「使命感ではなく、たのしむ」
「自分たちもあそぼう、たのしもう(あそびとふまじめは違う)」
「真剣になるほどプロの領域になり、つらくなる」
 (もろに心にグサッときました)
「市民がやっている+行政はよいパートナー」
「あそびからひろがる。いちばんいいパターン」
 (ほんとうに見習いたいです)

1.元々は行政の呼びかけからスタート。(平成に入ってから)
それに「おっちょこちょいの市民」(会長さん談)が乗っかって、
少しづつひろがって、やがて盛り上がった。
やはり、地元のまちを思う心意気がおありだったのでしょう。
地元市民の心意気が大事だと痛感。

2.平成に入ってからの着手にしては、
歴史景観の素地になる建物などが多く残っていたらしく、
タイミングもよかったようです。
元号が変わる頃、どうしたか、あるいは、しなかったか、
それによってこうも違う。
(当時、岸和田市は方向付けと共に、
 徹底した町家の調査をなさっている)

3.岸和田と言えば「だんじり」やし「城」やし。
でも、こういう歴史的なまちなみとか人のつながりとか、
まちの魅力で人が呼べるだけの素地ができていると感じました。

4.歴史的まちなみを保全(維持、修復、創造)するエリアを選定し、
市民、行政がしっかりと手を取り合って取り組んでいる。
エリア内におけるまちなみ保全について、
建物改修、建替えなどに関するしっかりした修景ルールがあり、
行政からの費用助成など具体的な支援がある。
何より、この点におどろきました。
(まさか大阪府下にこれをやっているまちがあるとは)

一般的に、町家などの改修費用助成などは、
個人の財産に公費を投入できないという理由で、
なかなか実行できないと聞いていました。
そこに踏み込んで、すでに実績も上げているまち。
うれしいおどろきです。

仕事でお世話になっていた当時、
岸和田の行政マンには(精神的)オトコマエが多いと思っていました。
今回おじゃまして、役所だけじゃなく、
市民のみなさんもやっぱりオコトマエやとわかった。

大阪に富田林以外に、こういうまちがあるのは、
めちゃくちゃうれしいです。

実は私も「おっちょこちょい」を自認しています。
今回はお互い猫かぶってましたが、
できればいつか、なにか活動でごいっしょさせていただいて、
それがなにかにつながれば・・・
↑ぼやけまくりの表現(笑)

城のある城下町と城のない城下町。
城下町のつながり・・・

いいまちに行くと、帰りはいつも決まって当惑?
「ええまちやったなぁ。高槻に帰って、さぁ、どないしよ・・・」


「本ま会」会長さんとみなさま、市役所のご担当さま、みなさま
ご丁寧でお気持ちのこもったご対応、すごいうれしかったです。
ほんとうにありがとうございました。  マチヤ・テラス 岩崎

*ここが本題ですが、話に熱中していて写真が中途半端・・・
 (失礼!)
 2枚目は「まちづくりの館」。
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by ti-ao | 2011-05-30 22:22 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 28日

岸和田の下を向いて歩こう~岸城町の細道~舗装見本市

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同じ細道。
まだここにいる。

ここはこの細い道に、
すごく手の込んだことをしている。

1枚目。
タイル舗装。
人孔(マンホール)蓋も同じ仕上、これはよくある。
ここでは蓋の廻りを円形に化粧してある。
複数の蓋が近接していると普通はブサイクですが、
こうなると、いくつかの波紋がぶつかり合うみたいでおもしろい。

2枚め。
同じ舗装?
のようで、目地に草が生えているところから、
左手は小舗石(ピンコロ)、右手はタイルです。
弧を描いて割り付けてあるため、
取合い部分は苦労しただろうと思う。
(ひょえ~よくもまぁめんどうなことを)

3枚目。
小舗石、石、カラーアスファルト磨き、境界ブロック。
舗装の見本市か!
もちろん塀際の側溝蓋もちゃんと化粧してある。

10年ほど前、よくここを歩いた。
歩きながら舗装をよく見た。
ここを参考にして、他のまちでの住宅地設計で、
実際にやってみたこともあります。
私にとっては舗装の、歩くじゃなく、
歩いて見るお手本でした。

(師匠、踏んづけてすみません)
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by ti-ao | 2011-05-28 21:01 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 28日

岸和田をやっぱり歩く~岸城町の塀~想起する

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同じ岸城町の細道。
あの土塀はもう残ってないかもなぁ、
コンクリートブロックかなんかになって・・・
などと思って来て見たら、

ちゃんとあるやないか☆

10年前と変わらず。
いや、微妙に目立たないように手が入っている。
ほんっと、頭下がる。
すごいやないか、岸和田!
↑呼び捨て、てか、まちやし(笑)

同じ江戸期の城下町でありながら、
城を守り続けているまちと、
さっさと?失くしたまちと、
その違いが今のまちや人の心持ちにもある。
岸和田には、人にもまちにも、何か芯がある。
高槻を出る前から、そう思えてならなかった。

ここで、ごくあっさりと、目に見える形で提示された気がした。

これは修行の道か?(笑Ⅱ)

ところでこの塀の質感とフォルム。
村野藤吾さん設計の宝塚カトリック教会を想起。
(またお話します)
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by ti-ao | 2011-05-28 20:59 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 28日

岸和田をまるっと歩く~岸城町の細道~城下町の道

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駅から城や市役所のほうへ。
途中、こんな細道がある。
太さが変わり、曲がりくねり、
歩を進めるごとに景色が変わる。

きれいで手の込んだ舗装。
なつかしい感じの塀や家。
路傍の草花。
大きな木。
くるくるとまわる日と陰の向き。

ここの視界は直線的ではなく、
つねにまるっとしている。

心地よい。

愛すべき尊ばれるべき道。
生活道路=散策路。

こんな細い道をこうまで大事にしている。
不思議に思いつつも尊敬の念。
どうやら、市の人のお話では、
城下町整備の一環で整えられ、
その後もきれいに保たれているようです。
(建物は変わるけど、道は残ります)
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by ti-ao | 2011-05-28 20:56 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 27日

あしたは、マチヤ・カフェ~高槻の300歳町家にて~

「そんなに岸和田がええんやったら、岸和田の子ぉになりぃ!」
って、おかんに怒られそうな私ですが、

明日は高槻でマチヤ・カフェです。
お待ちしています。
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一日マスターはプチ病みあがりなので、
ゆっくりさせていただこうと目論んでいます。
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by ti-ao | 2011-05-27 13:27 | 町家情報窓口(マチヤ・カフェ) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 27日

岸和田をまだまだ歩く~岸城町のまちなみ~猫の通り道

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町名や商店街の名前からも、
城を大事にしていることが伝わってきます。

まちなみがきれいだと、影もきれい。

この通りは10年以上前から気になっていて、
市役所に協議に行く時には必ず通った。
カタイ仕事の前後、ちょっと心のやわらかくなる道程。

駒寄せ(駒つなぎ)がわりと目立ちます。
背も高い。(人の背丈ほど)
高槻に現存する町家では、腰くらいまでが多いです。
(この点では、むしろ高槻のお隣の茨木に近い)
この後歩いた本町(紀州街道沿い)では、あまり駒寄せが印象にない。
それと本町では格子がとてもシンプルで、
ある意味無骨だった印象ですが、
ここにはちょっと京風?の格子があったりします。

同じ岸和田のわりと近い通りでも、多少特徴が違うのでしょうか。
建てられた時代の影響もあると思いますが。

(ちゃんと調べてなくて、ちょっと歩いた感想です)

さっきの商店街と、ここを一体的に整えるってゆうのんは、
どうでしょう。
(幹線道路で分断されてるけど、城見橋の南とつながるように)
(本町と岸城町とふたつのまちなみ、それをつなぐ岸城町の細道とか)
(城を中心としたネットワークがちゃんと残ってますね)
(わくわくする)
↑the余計なお世話
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by ti-ao | 2011-05-27 13:17 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 27日

岸和田を歩く~商店街~水ナス

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(ま、まだ歩いとったんかぃ!)
(これからが本題やん)

南海岸和田駅から商店街を浜側へ歩く。
と、途中南へ折れる。

そうそう、ここ、ここ。
(城見橋筋商店街というきれいな名前があるようだ)

古い家屋のまんまで、
アーケードだけつくってある。
よくファサード(建物の通りに面した正面)だけ、
洋風とか現代風?とかに改装してるケースがあるけど。
↑看板建築とか。
でも、ここは、
「余計なこと、せぇへんで」みたいな(笑)
結構、好きです。


倉敷では、こういう場所のアーケードを取り除いて、
昔のまちなみを新たに作り出して、
それでまちの魅力に磨きをかけようとしてはる。
あれは凄まじい。
ただし、あちらは整えられた古いまちなみと
つながって一体的だから、状況が異なるけど。

んなこと考えてたら、
もう水ナス☆
泉州と言えば、これ♪(らしい・・・)←ぉい
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by ti-ao | 2011-05-27 13:12 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 26日

岸和田を歩く~吉井町の団地6~その後

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広大な、古い低層団地を新しく建て替える。
その事業が一区切りついた時、
以前勤めていた設計事務所もここから手離れしました。

その後何度かここに来たことはあります。

でも今回久しぶりに来て見ると、
団地内の一角に戸建住宅地が。
聞いてはいましたが、実際にできたのを見たのは初めて。
広大な集合住宅だけの均質化された空間よりも、
戸建住宅地も混合されたほうが、まちとしてはよいと、
ある時期からよく言われるようになった気がします。
個人的には、商業・生活利便施設がもっと近くにあってもよい気がします。

民家の向こうに見えているのは、
既述の最近?できたであろう住棟です。
いよいよ最近の標準化されたタイプ。
これがここにできるのは正直想像していませんでした。
住棟のタイプがまったく異なりますが、
色彩を(私たちの関わった頃の住棟に)
合わせようとしてくれているのがわかります。

仕事で関わったまちが、その後どうなっているのか、
設計した建築が、どのように使われているのか、
大切なことです。
これからも意識していたいと思います。

前置き(←ぇ?)が長くなりました。
では、歩いて行きましょう。
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by ti-ao | 2011-05-26 12:08 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2011年 05月 26日

岸和田を歩く~吉井町の団地5~屋外附帯施設

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集合住宅には、住棟以外に、
集会所、設備棟(電気室、受水槽・ポンプ室等)、
ゴミ置場、駐輪場、駐車場、プレイロット(幼児遊園)など、
様々な施設があります。
これらを一体的にデザインします。

公営住宅の場合特に、団地といっしょに地元地域の周辺住環境を
「まるっと向上!」みたいな使命感?も根底にあります。
例えば公園や道路網、公共下水道、消防水利など、
周辺地域の公共に寄与できる施設を団地といっしょに整えます。

私たち設計者は、圧倒的に多くの時と力を、
実はこの部分に注いできました。
建築本体の設計・デザインにかける何倍も。
つまり、地域のことを考えている時間が長い。
そのまちへの愛着が生まれて当然かもしれません。

写真は、
担当させていただいた団地後半戦の部分。
住宅ストックをあまり増やさなくてよい状況になり、
空間的にも(初期に比べて)ゆとりが生じています。
(空が広い)

2枚目は受水槽・ポンプ室です。
左手の腰壁は駐輪場。
団地のメインストリートに面するため、
特に配置やデザインに気を配りました。
樹木の配置や樹種も。

3枚目の広場。
舗装部分の雨水は手前の会所(集水桝)に流れ込み、
公共下水や河川に流入します。
(建物の屋根の雨水も樋を通して同様に)
舗装面積が広いと昨今の局地的集中豪雨などに際して、
排水機能がパンクすることにつながります。
だから、舗装面積を少なくして、できるだけ透水性の高い材料を選びます。
(雨水流出の低減)

そして雨水を吸収してくれる左手のような
植栽や裸地(真砂土)の部分を広くします。
(緑被率の向上)

もちろんこれは地表面の温度低減にもつながるでしょう。

あと、こういう広場、あるいは建物の下に、
雨水貯留槽を設けることも多くなっています。

そうそう、写真のような舗装や土の部分、
消防車輌が通る範囲が決めてあり、
その部分は耐圧仕様になっています。
消防車の重みで沈み込まないように!
見かけはまったくわかりませんが。
よく黄色い境界ブロックなどでその範囲を表示してあります。

私たちはそういうことを見ています。

今度、集合住宅を歩くことがあれば、
ちょっと見てみてください。
↑マニアックすぎるやろ(笑)
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by ti-ao | 2011-05-26 12:03 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)