マチヤ・テラス通信~高槻の町家を照らす~

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2016年 04月 30日

宿場町のカブト~高槻市・西国街道芥川宿にて~

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五月連休前半の好日。
久しぶりに芥川宿。

一里塚の近く、金時堂さんの町家。
生活雑貨や荒物のお店。
通りに面した窓からあかりがもれている。
(黄色いバケツの窓)
もしや!
おひなさまと同じでは・・・

やっぱりそうでした。
通り庭の横、昔で言うオクミセにあたるお部屋でしょうか。
西国街道に面するあたりに、立派なカブトが飾られていました。
派手なイベントではなく、地味にしっかり歴史や文化を継承、
というところが高槻らしいです。
さりげなくて、いいですよね。

高槻市広報誌の撮影時にもお世話になりましたが、
町家調査以来のお付き合い。
いつもありがとうございます。

やっぱりしっかり生きている町家。
心強いです。
(「マチヤ・レポート(高槻町家図鑑001)」akt24の町家です)

ご参考:
2015年 02月 28日の記事
「宿場町のおひなさま~西国街道芥川宿~」
http://fukei.exblog.jp/21594669/
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by ti-ao | 2016-04-30 21:23 | 高槻の町家図鑑 | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 27日

高槻城下町での空家の話

潤いのない話なので、写真だけは。
(話にまったく関係ありません)
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昨今、空家の話をよく聞きますよね。

たとえば、
建て込んだ住宅密集地の中で、誰も住んでいない家がある、
ということなら、よくあるのだと思います。
しかし、すでに構造躯体が損傷している場合はどうでしょうか。
1.地震などで崩壊するおそれがある。
 隣家に向けて倒れたら、あるいは、狭い街路に倒れたら(避難路を塞ぐ)・・・
2.空家に誰か入り込んで酒でも飲んで、ついでにタバコも。で、火事になるとか。
 密集地なので延焼して大変なことになります。
3.すでに壊れており、猫やイタチやネズミが入り込む。虫もわく。
 衛生上もよくないでしょう。
ざっと考えただけでも、こういう危険が思い描かれます。

よく、役所が役所がと言うのを聞きますが、行政だけの問題ではありません。
また、家の関係者のみなさんにもご事情がおありかと察します。
こういうことに行政と地元市民(自治会)がいっしょになって取り組み、
よりよい現実的な解決がはかれるように、と願うばかりです。
いや、願うだけではなく、自治会長さんと市役所で話をしてきました。

今回はすぐにスムースに対応がすすまなくても、
こういう話は今後も増えると思われます。
今、話し合っていることは、今後に活きると思うのです。
そうでなくてはならない。

行政のみなさん、自治会のみなさん、がんばってください。
私もできるだけ城下町のみなさんに寄り添うようにお手伝いしたいです。
よろしくお願いいたします。

マチヤ・テラスって、なんなん?
てゆう状況になっていますね。このごろ。
別に町家の保存運動家ではない、古民家の調査屋でもない。
高槻城下町を城下町の魅力を保ったまま、未来の子どもたちに伝えたい。
そのためなら、包括的にまちを見て判断します。
必ずしも古民家を残そうとは言わないし、場合によっては逆もあり得る。
また、古民家だけを見ているわけではありません。

また喰えない話で動いている町家探偵。
飢え死にしそうです・・・

写真は、300歳町家の庭の花たち。
蘭に卯の花にサクラソウに、あぁ、チューリップも見えますね。
雨で潤っている感じ。
ついでに、気持ちまでもすこし潤う。
ありがとうございます。
(カブトの写真はぶれてました!また後日)
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by ti-ao | 2016-04-27 18:05 | マチヤ☆テラス(活動日記) | Trackback | Comments(1)
2016年 04月 24日

高槻城下町でのマンション建設について、事業者様へご提案いたします。

高槻城下町、かつての北大手門前の目抜き通り。
300歳町家(横山家住宅・国登録有形文化財)の二軒東隣。
そこにマンション建設の計画があります。
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8階建て(30戸)のワンルームマンション。
(すでに公開されているので書いてよいと思います)

マチヤ・テラスまっぷの赤枠の場所です。
今は駐車場の奥に2階建ての事務所棟があります。
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高槻城下町の目抜き通り、貴重な郷宿遺構横山家住宅の二軒隣という立地。
とても重要な位置。
これからの城下町の歴史景観をつくっていく上で、
横山家住宅のならびにどういうものができるのかは、城下町にとって意味が大きい。

今後も(特に国道171号線に近いエリアでは)、
城下町らしさを一顧だにしない事業が出てくると思われます。
今回の事業は今後の流れを変える重要な分岐点。
事業者さんには、このことをよくわかっていただきたいのです。
あなた方の仕事で、今後のまちづくりを変えることができるということを。
この敷地はただの一点ではありません。
高槻城下町を城下町らしく変えていく分岐点です。
どうか、城下町づくりをリードする気概を持ってください。
わたしたちといっしょに高槻城下町ルネサンスに取り組んでください。

これまでこの場でも度々、わかる人にはわかるメッセージを送り続けてきました。
行政との条例協議開始に伴う標識が現地に設置された今、
こうしてはっきりとお話してもよい段階に至ったと判断します。

先週の夜店(住民説明会)にて拝見したパース、
なるほど建築単体として見たならば、なかなかよいと思いました。
しかし、ご承知の如く、立地特性を考慮しない建築は成り立ちません。
私自身は現役の建築士(設計事務所)として、他社の仕事には口出しはしません。
また、同業者として、手法への一定の理解もあります。
ただし、高槻城下町の魅力を守り、つくり、このたからものを、
このまちの未来の子どもたちに伝えようとしているマチヤ・テラスとして、
ここで少しご提案させていただきたいと思います。
夜店終盤、御社からも具体的な提案を求める旨のお話がありました。
お言葉にあまえます。
長文ではありますが、ご了承ください。

中心市街地の利便性のきわめて高い立地で、狭小であるわりに地価の高い敷地。
確かに、住棟長の短い高層住棟をセットバックして配置することによって
戸数集積を図るというのは、事業成立のために自然な発想と思えます。
御社は今回事業のために土地を買収なさっていると推察され、
高い土地を買った以上、なんとか、売れる床をたくさん作らねばならない。
事業収支上、そこは重要なのでしょう。
(元々の地主が自ら事業を行う場合との大きな違いがここにある)

例えば、4層(一部3層)程度の中層に高さを抑えて、私も配置検討してみました。
建ぺい率が高くなりすぎて、建て迫り感があるし、戸数が10戸前後減じてしまう。
集住体で事業成立させようとすると、ご提示の配置しかないのかもしれませんね。

ただ、現況、近隣では集合住宅でも高くても5層で、通常は3層、4層が主流の地域です。
(国道沿道は除く)
そして、過半は2階建ての戸建て住宅と古い文化住宅などかと思います。
地元の感覚からしたら、4層でも高いのかもしれませんね。

この敷地で今回、何戸必要なのか、それはお聞きしませんが、
利益を増やそうとすれば、階数が高くなることは間違いありません。

元々、この敷地も町家が建っていた土地なので、中高層を建てようとすると厳しくなります。
技術的には、法的には、可能ですが。
地域になじむかどうかの問題では、きつくなります。

ここは2階建て程度の町家のようなものを建てるに最適な敷地。
言うまでもないことですが。
立地特性から、そういったボリュウムでの土地利用、施設計画を検討していただき、
城下町らしさを活かしたまちの価値創造に、いっしょに取り組んでいただきたいのです。
本来、御社はこういう検討が非常に巧いと認識しています。

どうしても住棟計画は譲れないと言う場合。
周辺住環境への影響等については、あえてお話しません。
地域の歴史的景観形成とまちづくりについて、お話します。

せめて沿道部分の意匠構成要素、つまり、外構の囲障、塀、柵や植栽、
そして、建築の低層部分や附属棟などについて、
これからの城下町をイメージできるようにしつらえていただけないでしょうか。
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まことにラフですが、現況写真と城下町風の塀を通りに面して設けた場合のイメージを、
ここに添えておきます。
左手前、横山家住宅の築地塀に連なって、塀を設けるイメージです。
(今後のこともふまえて、今回計画地の東隣まで描いてあります)
前回の記事でお示しした板塀でもよいですが、集合住宅の外構なので、
木部の腐食劣化、メンテの課題などから、土塀風に描きました。
CBブロック塀で、表面をモルタル塗りの上、吹付仕上などとして、
天端に瓦を載せる、よくあるタイプです。
ゴミ置場の鋼製扉が通りに面して設けられる場合、
アコーデオン式よりも竪格子などが好ましいと思われます。
こういったものは、御社なら、十分に実績をお持ちのはずです。

なお、よくおわかりのこととは思いますが、
植栽の中高木について、落葉の少ないものを敷地内奥に植えることをおすすめします。
前面道路際の水路への落葉で、ご近所は、掃除に苦心なさっています。
常緑樹でも落葉はあるので、樹種選定にはご注意ください。

すでに、みなさんは地元の住民さんたちの声に接しています。
その結果、土地の持つ意味にお気づきになっていることと思います。
もしもここで、地元の声を聴いた結果、
城下町ルネサンスというまちづくりに貢献していただけるなら、
御社にとってもよい実績になるのではないでしょうか。
そして、これはまちにとっても貴重な先例となります。
ご自分たちの事業、敷地内だけにとどまらず、すでに、みなさんは、
高槻城下町をつくる、その将来を左右するお立場にある、ということです。
その上で、きっとよいお仕事をなさるものと期待しています。

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
直接お目にかかり、お話しできる機会のあることを望みます。
(これはそれがかなわなかった場合の控えのようなものです)

どうぞよろしくお願いいたします。

マチヤ・テラス


追記:
なお、横山家住宅のご当主のご意見と私の提案はとても近いですが、
ご当主のご意見はご自身のお考えから出ているものであり、
私は建築的に聞かれたことにお答えする程度のことしかしていません。
やはり、地元に長くお住いの町家センセイには、地元に関して、
とても深いお考えがあるのだと再認識しました。

なお、マチヤ・テラスまっぷのまちなみの絵は2010年当時のものです。
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by ti-ao | 2016-04-24 23:46 | 未来城下町絵巻(提案) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 22日

時の実り~水無瀬から高槻城下町へ2~

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高槻城下町へ。
いくつか確認することがある。

かつて東大手門があったと言われるあたり。
歩道の防護柵(ガードレール)が城下町を意識したかのような意匠。

そして、300歳町家へ帰港。
ふと。
よい香り。
桜に気をとられていたら、もう梅の実。
こうして城下町は時を刻んでいます。

どうか幸多かれと願う夕暮れ。



追記:
300歳町家、右(東)端が梅です。
腕を伸ばして撮ったら傾いてた☆
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by ti-ao | 2016-04-22 22:30 | マチヤ☆テラス(活動日記) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 22日

地面の窓から空が見えた午後~水無瀬から高槻へ1~

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しばらく缶詰状態で作業していましたが、
昨日あたりから立て続けに外で打合せ。

島本町の水無瀬神宮。
名水が湧き出ているとかで、汲みに来ている人たち。
人はいるのに、とても静か。

木々が大きく立派で、空からの光線が葉の隙間から漏れ落ちてくる。
高槻からほんの少し東へ進んだだけなのに、緑も光も違う。

思わず深呼吸。



追記:名水、それはそうでしょう。
 かのサ●トリー「山崎」、実はここ島本町でつくられている、らしい。
 ここは水がよいのだ。
 (地元の人の力説による)
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by ti-ao | 2016-04-22 22:17 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 17日

はっとする、新緑~高槻300歳町家~

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緑にはっとする。それはあたらしくあかるい。
そんな季節になりました。
風が吹いている。
古い虫籠窓に枝垂桜の葉がささやきかける。
そんな高槻城下町。
わたしたちのふるさとです。


今日は一日おしごと。
写真は週末のものです。
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by ti-ao | 2016-04-17 22:58 | マチヤ☆テラス(活動日記) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 15日

マチヤ発進!~藤の高槻300歳町家にて~追記あり

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saraba chikyu yo tabidatsu fune ha ♪
な、テーマ曲を想起してしまった夕方。
通り庭(土間)には、ふじとつつじ。
なんとなく風を感じる。

土間の写真、左手奥の壁面に登録有形文化財のプレート!
さりげなく、さりげなく、の佇まいの町家。
こよなく美しい。

そして、帰りにふと流れたのは、
fly me to the Moon ♪



追記:
震災に関しては、現実的対処しか考えないことにしています。
これまでもそうであったように。

せやなかったら、やってられへん。
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by ti-ao | 2016-04-15 21:49 | マチヤ☆テラス(活動日記) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 10日

おあささまのセットだす☆あし~たがんばろ~♪

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先週初め、谷町でヘリテージマネージャーの会合。
少しはやく着いたので、国営放送のビルへ。
ドラマのセット。
2階の外観がないのが残念だけど、おもしろかったです。

たしか、この1階の外壁は、カノ屋さんがカノ銀行になった時に増築されたはず。
(鉄の門もその時にできた)
元々は、通り庇の軒が深くて、その下に増築した形ですね。

通り庇の腕木、せい(高さ)が少し薄い(低い)気がするとか、
ちょっと気になったところもあるけど、セットっておもしろいですね。
図面も見てみたい。

そして、すぐそばには大阪城。
今年こそ、徳川を倒したいです!と太閤殿下にごあいさつ。

そしてそして、やっとヘリテージの会合。
部会だの分科会だの協議会だので、理屈語ってる自分は嫌いだ。
本来、語ってるヒマがあれば、さっさと黙って動きたい。
実戦を学べるのは実戦しかないのです。
ここに座っていると、どんどん自分じゃなくなる。
いつまでここにいられるだろうかと思う。
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by ti-ao | 2016-04-10 22:33 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 09日

葉桜とジャズ

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週半ば、打合せやあいさつで歩いたあと、300歳町家。
お休みでしたが、出格子に高槻ジャズストリートのポスター。
貼っていただいて、ありがとうございます。
いよいよ1か月切りましたね♪
岸和田人がだんじりが近づくと血が騒ぐのとおんなじ。

そして、葉桜。
緑がきれいな季節になろうとしています。


(昨日はもう、完全に葉桜でした)
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by ti-ao | 2016-04-09 21:32 | マチヤ☆テラス(活動日記) | Trackback | Comments(0)
2016年 04月 08日

能勢、光の箱2

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バスを降りる。
田畑の道に踏み込むと、暗くて足元が見えなくなる。
ある意味、貴重な体験。
みなさん、人は暗がりの中でふらつくのです!
それでも歩をすすめるのかどうか。まるで人生そのもの。
(またまたオーバーな)
山は真っ暗、雨雲の空がほの明るい。
にぎやかな川の音、遠くを走り去る車の音。
そして、おぼつかない自分の足音。

はやく着きすぎた。
それは時刻表を調べた段階でわかっていた。
少し地黄のまちを歩いてみる。
まちの中を貫いている旧街道、というか、
まちが街道沿いにできたというべきか。

途中で道幅が変わる。
旧城下町の要所だろう。城門の近く。
去年、初めて歩いた時、雰囲気が変わる場所があると感じていた。
土地の人によると、まちは大きく三つに分けられるという。
それぞれに城下における位置付けがあり、機能や用途が分けられ、
それぞれに地縁や建築の傾向も変わるはず。

地黄の屋敷群は、概ね塀付の立派な門を備えている。
ということは、前栽を介して主屋を配置することになり、
やはり、お屋敷という風情なのであった。
2階の階高が高く、そのわりには開口が虫籠窓。
となるとおそらく、100年余り前、明治あたりに建て替えられた、
あるいは、そのころ茅葺を瓦葺に改修して、
同時に2階の階高を嵩上げした可能性もあるのだろうか。
そして、1階の格子は繊細な竪繁が好まれているように感じる。
精緻な鏝絵も見られる。
無骨さと繊細さが巧みに織りまぜられた美しい外観。
間取りはやはり丹波風なのだろうか。
いや、まだ一度しか見ていないのですが・・・
こういったことを、地元のみなさんにもお聞きしながら、
よくよく見つめてみたいなと思う町家探偵なのでした。

それにしても、夜のまちを歩くって、ちょっと緊張しますよね。
けっしてあやしいものではありません。
(いや、あやしいのかじゅうぶんあやしすぎるのか)

今月も、能勢のことを前向きに考える夜会に混ぜていただきました。
いろんな人がいろんな立場で関わって、能勢をよくしようという感じ。
いいなぁ。
この夜会もある意味「光の箱」なのかと、ふと思った。

先月の帰路は苦難の道でしたが、今回はなんと地元まで車で送っていただきました。
ほんとにありがとうございました。
帰り着くと夜中。空腹も阪神の試合もまったく忘れていた!

にしてもやはり、能勢に行くには、エンジンがないとあかんのんか。
大きな大きな能勢(と私の)課題。

(大雨でカメラを持ってなくて残念)
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by ti-ao | 2016-04-08 21:45 | 今度はそっちですか紀行(大阪) | Trackback | Comments(0)