マチヤ・テラス通信~高槻の町家を照らす~

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2009年 12月 24日

「マチヤ・グラフ」G-0~町家・まちなみ調査(1期)結果~

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5割強は歴史の面影が残っています☆
~城下町北辺の目抜き通り~

町家・まちなみ調査による「マチヤ・テラスまっぷ」
その建物を分類して「マチヤ・グラフ」にしてみました。

「00今回調査範囲全体(川之町+新川之町+馬町)について」
●グラフの集計結果

調査した通り(街路)総延長(道の両側)
=1,256.3m(100%)

そのうち
町家・長屋(伝統工法木造の住宅)
=428.7m(34.1%)

和風の住宅(在来工法・RC造・S造含む)
=117.2m(9.3%)

寺院建築(宿坊含む)
=159.8m(12.7%)

という結果でした。
これら(町家・長屋+和風+寺院)の合計は
=705.7m(56.1%)
となり、なんと5割を超えていました。

ちなみに、
洋風・今風の住宅
=238.1m(19.0%)
低層S造・RC造建築(店舗・事務所など含む)
=71.6m(5.7%)
中層S造・RC造建築
=206.3m(16.4%)
空地・駐車場
=34.6m(2.8%)
となります。

●エリアごとのマチヤ率集計
01 川之町   町家等26.1%(寺院・和風含むと29.5%)
02 新川之町 町家等35.3%(寺院・和風含むと80.2%)
03 馬 町   町家等40.1%(寺院・和風含むと56.3%)
00 全 体   町家等34.1%(寺院・和風含むと56.1%)

*数値は通りに面する部分の長さ(間口)です。
  %は、通りの延長に対する間口合計の割合です。
*S造:鉄骨造 RC造:鉄筋コンクリート造
*工事中の敷地は建築の種別が明確な場合、その数値に加えました。


●思ったこと 
 江戸期に商店や住宅が軒を連ねたと言う城下町北辺のかつての目抜き通りについて、
主に歴史景観を意識して建物、まちなみの現在の姿を調査しました。
*町家など伝統工法木造住宅の比較的多く残る通りを調査対象として抽出しました。

・調査範囲は、現在の中心市街地南端に位置する。
 建物用途は大部分が住宅であり、通過交通の多さを除けば、
 概して閑静な住環境が形成されている。

・町家等伝統工法木造住宅や寺院、和風住宅の間口の合計が、
 通りの総延長に対する割合は過半を超えており、
 地域の歴史景観イメージの強さを裏付けしている。

・調査範囲の東側ほど、また東西軸通りの北側、南北軸どおりの東側ほど、
 伝統木造の占める割合が高くなる傾向がある。

・町家とは言え、江戸期以前建築のものは希少であり、
 大半は明治から昭和初期の築と推測されるが、
 十分に歴史の風情があり、伝統工法も伝承されている。

・伝統木造住宅であるが、表層を現在風に改装しているケースが多く、
 逆に現代建築でありながら、町家風のモチーフをデザインに採用しているケースも見られる。

●まとめ
 町家等を、建築当初の姿のままに守り伝えるだけが重要ではありません。
むしろ、時代に合わせて手を加えながらも、町家風のデザインや佇まいを取り入れるなど、
工夫しながら、いかに伝統的なまちのイメージと佇まいを守り、かつ、創るか、
それを、いかにまちのたからものとして継承していくか、
その大切さを再認識しました。
そして、それに取り組むのは、今この時からでも決して遅くはないと、
調査結果は示唆しているように思います。

町家、古い家の先行きについて、
改修や耐震補強、あるいは、建て替えなど、
いろんなことが考えられます。
その際に、町家等のよさを上手く柔軟に取り入れる発想と、
そして、何よりも家の人の家への思いが大切になります。

マチヤ・テラスでは、まちやびとのお力になれるよう、
これからも裏方のプロとして、非営利で活動したいと思っています。

50年後、100年後のまちの姿はどうなっているのか、
未来のこどもたちに何を伝えるのか、
少し大げさですが、いつも心にとめていたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。
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by ti-ao | 2009-12-24 01:22 | 町家・まちなみ調査(1期)結果 | Trackback | Comments(0)
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