マチヤ・テラス通信~高槻の町家を照らす~

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2014年 03月 08日

岩手・釜石の今(お聞きした話)

地震から3年。
今、釜石や大槌のみなさんはどうしていらっしゃるだろうか。

向こうでお世話になった大先輩建築士さんに、
昨日、お電話してお聞きした話です。

「型枠(仮枠)大工と鉄筋工がいない」
つまり、鉄筋コンクリート造の工事ができないことを意味する。
その結果、あちらでは鉄骨造の採用が増えている。
なるほど、釜石なら鋼材は豊富そうなイメージがある。
防潮堤工事に職人さんが取られているのか、
はたまた、東京あたりの工事に取られているのか、
定かではないようです。
報道でも、東北での公共工事の入札に参加する施工業者がいない、
という記事を見かけます。

ちなみに、鉄骨と鉄筋の違いは、
H型やL型、C型、ロ型等の鋼材が鉄骨で、これらを直接、柱や梁にするのが鉄骨造。
丸い鉄の棒(節がないものとあるものがある)が鉄筋で、これを組み合わせて編み、
コンクリートの中に埋め込んだものを柱や梁、床、壁にするのが鉄筋コンクリート造。
メジャーな報道番組などでもよく混同している。

それと、「今は内装工事の手(施工者)もいない」ようです。
材としては断熱材も手に入らないとか。

人手や材料がない、というのでは、さらに再建が遅れる懸念が強まります。
この先、東京五輪のために、さらに、人も物も首都圏に行ってしまうのでは?
なんか心配になってきました。
人と物を東北の復興に振り向けるには、どうすべきでしょうか。

津波が及んだ範囲などで、災害危険区域に含まれてしまうと、
家を建てることができなくなったりします。
だから、ご自分の土地に帰って家を建て直すことができない。
大変なことだと思います。
ただし、地域によっては条件が緩和されて、住める場合もあるようで、
私が危険度判定作業を担当したお家も1軒、再生されたと教えてくださいました。
たくさんの中のほんの1軒でも、再生できて、少しほっとしました。
あの時、お会いしたみなさん、今はどうしていらっしゃるのか。
気になっているご家族もいらっしゃいます。
お元気でいてくださることを願っています。

こちらでの状況が落ち着いたら、あちらに行って、
何かお手伝いできることがないか、自分で確かめたいと思っています。
やはり、少し時間のかかる話になりそうです。
予想していたよりも、さらに長い話になりそうです。
復興のために一人一人ができることは、これから先もまだまだ出てきます。
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by ti-ao | 2014-03-08 23:35 | 地震のこと | Trackback | Comments(0)
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