マチヤ・テラス通信~高槻の町家を照らす~

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2016年 05月 02日

城下町のカブトと武者絵~高槻300歳町家にて~

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高槻城下町、北大手門前。
貴重な生きている郷宿遺構、横山家住宅(国の登録有形文化財)。
久しぶりにカブトを拝見しました。
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江戸時代築の主屋、奥の間の床。
武家のカブトは小さくても重々しい。
床の間のしつらえも端正。
せいの高い床框、立派な床柱、とてもゆったりした構えの中に、
長押を切り放した化粧材が取り付くなど、
空間を引き締めて、緊張と緩和の均衡を保っています。
光と影がうつくしい。
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明治時代築の隠居棟、茶室の床。
こちらには武者絵の軸。
床の間はやわらかでおもしろい。
たとえば、まん中、Tの字の茶色い木部が見えるでしょうか。
その水平部分の手前垂れ壁は丸太による玉縁納まり、
奥に見えている落し掛けと重奏する意匠。
床柱もかなり奥に控えています。
床は座敷の畳と同じ高さの一枚の板、いわゆる、鏡板張りの踏込み床。
面を細やかに分節して趣向を凝らした空間です。

この町家の北西と南東と、ちょうど対角に位置する床の間には、
それぞれに異なる趣があって、それぞれにカブトと武者絵を配する。
なさることがおしゃれです。
こういうの、江戸っ子は「いきだねぇ」ってゆうんでしょうね。
大阪人はどない言うねやろ。
「めっちゃええやん」(表現ださださやん・・・)
ともかく、
地味やけどめちゃめちゃおしゃれな高槻町家、
生活文化にもそれは通じているのです。
このまちの未来の子どもたちに伝えたいたからもの。

町家センセイ、奥さま、今日もありがとうございました。
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(「マチヤ・レポート(高槻町家図鑑001)」かわ北03の町家です)
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by ti-ao | 2016-05-02 19:57 | 高槻の町家図鑑 | Trackback | Comments(1)
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Commented by ti-ao at 2016-05-02 20:36
カブト見ながら戦時中のお話とか伺うと、なんか、リアルやわ~
(江戸と昭和の違いはあれど)
そして、まちはジャズストモードに突入。


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